【完全版】SEOのチェックリストをプロが徹底解説!実践方法やタイミングなども紹介
SEO対策は、Webサイトの検索エンジンでの評価を高め、より多くのユーザーからアクセスを集めるために欠かせません。
しかし、SEOの施策は多岐にわたり、どの要素を優先すべきか判断に迷うこともあるでしょう。
- 内部SEO
- コンテンツSEO
- 外部SEO
これらのSEO対策において、施策項目をリスト化しておくと便利です。
そこで本記事では、チェックが必要なSEO施策、実践方法、チェックするタイミングなどを中心に解説します。
Contents
SEO対策のチェックリストの重要性とは?
SEO対策のチェックリストは、WebサイトやWebページを「検索エンジンに最適化させるための施策項目をリスト化」したものです。
このチェックリストを使用することで、検索エンジンに最適化されているかどうかの確認を体系的に行うことができます。このプロセスには、キーワードの最適化だけでなく、サイト構造やページ表示速度などの要素も含まれます。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンに最適化させるための項目を理解することは、SEOに強いWebサイトを構築する手助けになるでしょう。
また、SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンのアルゴリズムが頻繁に更新されたり、様々な要因が関係していたりするため、定期的な見直しとアップデートをすることが非常に重要です。
内部SEO/コンテンツSEO/外部SEO
SEO対策は、大きく以下の3つに分類できます。
- 内部SEO(テクニカルSEO)
- コンテンツSEO
- 外部SEO
それぞれが相互に影響し合いながら、検索エンジンによるWebサイトの評価を高める役割を果たしています。
【内部SEO(テクニカルSEO)】
Webサイト側で直接コントロール可能な技術的要素に焦点を当てたSEOです。これには、キーワードの最適化、サイトのクローラビリティの向上、ページの読み込み速度の向上、構造化データのマークアップなどが含まれます。検索エンジンにWebサイトを正確に理解させることで、検索結果の順位が向上することを目標としています。
【コンテンツSEO】
ユーザーにとって「価値のある充実したコンテンツ」を提供することに重点を置きます。コンテンツの質を重視したSEOで、ユーザーの検索意図を満たす質の高い記事を作成し、専門性や権威性を示すことで、検索エンジンからの評価を高めることが狙いです。
【外部SEO】
自サイトの外からの評価を高める施策を指します。主に被リンクの獲得が中心で、他のWebサイトからの紹介を通じて、サイトの信頼性や権威性を高めることを目指します。自然な形でのリンク獲得を心がけ、SNSを活用した露出の拡大も効果的です。
SEOチェックを怠るとどうなるか
SEOチェックは、Webサイトの検索エンジンにおけるパフォーマンス(検索結果での順位)と収益性を維持、向上させるために極めて重要です。
適切なSEO施策が行われているかどうかを定期的に確認し、必要に応じて調整を加えることが不可欠です。
検索順位が低下すると、自社のWebサイトへのアクセス数が減少し、最終的には収益の低下に直結します。つまり、SEOチェックを怠ることで、アクセス減による機会損失が発生する恐れがあります。
また、ページの読み込み速度が遅い、モバイルフレンドリーでない、コンテンツがユーザーの検索意図に合っていないなどの問題があると、ユーザーの満足度が低下してしまうでしょう。
そのため、Webサイトのパフォーマンスを維持・向上させるためには、定期的にSEOチェックを行い、問題点を迅速に特定し、適切な対策を講じることが不可欠です。
内部SEO対策|チェックリスト7項目
WebサイトのSEO対策を進めるにあたり、内部SEO対策は非常に重要です。
SEO施策でチェックする項目は多岐に渡りますが、ここでは特に重要な以下の7項目について紹介します。
- タイトル・ディスクリプション
- 強調スニペット
- 内部リンク
- サイトマップ
- https化(SSL対応)
- ページの表示速度
- モバイルフレンドリー
これら7項目を定期的にチェックし、最適化を行うことで、Webサイトの内部SEO対策を強化ができ、検索エンジンによる評価を高めることが可能です。
タイトル・ディスクリプション
タイトルとメタディスクリプション(要約)の設定は、検索エンジン最適化の基本施策です。
この2つは検索結果に直接表示されるため、ユーザーがクリックするかどうかに大きく影響します。そのため、適切なキーワードを使用して、正確かつ魅力的な内容にすることが求められます。
タイトルには、メインとなるキーワードを含めることが重要です。日本語の場合、全角30文字が表示される範囲の目安となります。タイトルが長すぎると、検索結果に全て表示されない可能性があるため、可能な限り30文字前後で収めるようにしましょう。
メタディスクリプションについても、ページの内容を簡潔に要約し、キーワードを含めつつユーザーの検索意図に合った情報を提供することがポイントです。
メタディスクリプションは検索結果において、タイトル直下に全角120文字前後が表示されるため、この範囲内で興味を引きつける文章を書くことを心がけましょう。
しかし、必ずしもディスクリプションに設定した文章が表示されるとは限らないため、その点は留意してください。
強調スニペット
強調スニペットは、Google検索結果の最上部に端的な回答を強調して表示する機能で、検索1位の記事よりも上位に表示されるため「ポジションゼロ」と呼ばれることもあります。
この場所にWebページが表示されることで、より多くのユーザーの注目を集めることができ、クリック率も高くなるためアクセス数も大幅にアップします。
ユーザーの疑問や悩みに対して、強調スニペットを意識した「明確で簡潔な回答」をすることも大切です。
しかし、すべての検索クエリで強調スニペットが表示されるわけではなく、表示されるかどうかはGoogleのアルゴリズムによって決定されます。
内部リンク
内部SEO対策の重要な項目に、内部リンクの適切な設置があります。SEOで評価されるWebサイトにするためには、クローラーが巡回しやすくなる工夫が必要だからです。
検索エンジンはリンクをたどってサイト内のページをクロールするため、記事内に内部リンクを設置することで、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくなります。
また、内部リンクを設置することは、ユーザーにとっても興味のある情報へ簡単にアクセスできるというメリットがあり、ユーザビリティの向上にも繋がります。
内部リンクを設置する際には、アンカーテキストの最適化も重要です。アンカーテキストとは、リンクのテキスト部分のことで、クリックされることでユーザーが遷移するリンク先のページの内容を端的に示すと良いでしょう。
さらに、適切なキーワードをアンカーテキストに含めることで、そのページのSEO効果を高めることができます。ただし、アンカーテキストとリンク先ページの内容が一致していることが前提です。
サイトマップ
自社サイトにあるページを、検索エンジンや訪問者へ効率的に案内するために、サイトマップを作成します。具体的には、ユーザーが閲覧できるHTMLページと、クローラーのために用意するXMLファイルの2種類が存在し、それぞれ異なる目的で使用されます。
ユーザー向けのサイトマップは、インターネット上に表示させるHTMLフォーマットで作成され、Webサイトの訪問者がサイト内のコンテンツを容易に見つけられるように設計されています。
一方、XMLサイトマップは、主に検索エンジンのクローラーをターゲットとしています。Webサイトの全ページをリストアップし、クローラーがサイト内を効率的に巡回するのを助けます。
特に、ページ数が多い大規模サイトや、新しいページや更新されたコンテンツを迅速に検索エンジンに認識させたい場合には不可欠です。
XMLサイトマップは、検索エンジンへの情報提供の効率化に直接関わるため、サイトの更新が頻繁に行われる場合や、サイトの構造が複雑で内部リンクだけではクローラーの巡回が難しい場合には、積極的に活用しましょう。
https化(SSL対応)
SSL化、つまりHTTPSへの移行は、セキュリティを向上させるためにインターネット上のデータ通信を暗号化することで、ユーザーとサイト運営者双方の利益を守る重要な手段です。
この暗号化は、ユーザーが入力した情報を保護し、第三者によるデータの傍受を防ぎます。
Googleは2014年にHTTPSを、検索結果のランキングシグナル(順位付けの指標)に加えることを発表しており、SEOの観点からも、SSL化はWebサイトの信頼性を高め、検索エンジンでの上位表示に関与するでしょう。
2018年からGoogle Chromeでは「SSL化されていないサイトに警告を表示」するようになり、ユーザーのクリック率にも影響を与えています。
ChromeなどのブラウザがHTTPSでないサイトにアクセスした際に「安全ではない」と警告するため、このような警告を受けたユーザーがサイトを離れることを防ぐためにも、SSL化は重要です。
HTTPSへの移行は、特に個人情報を取り扱うサイトやECサイトにとって必須の対策と言えるでしょう。
ページの表示速度
Webページ表示速度は、ユーザー体験に直接影響するだけでなく、SEOにおいても非常に重要な要素です。
Googleなどの検索エンジンは、高速で応答するページをユーザーに提供したいと考えており、その結果、ページの表示速度は検索順位を決定する際の重要な要素の1つとなっています。
表示速度が高ければ、離脱率を低下させることができます。反対に、遅いページは訪問者がストレスを感じやすく、ページからの離脱する可能性を高めることになるでしょう。
したがって、定期的にページの表示速度をチェックし、改善のための対策を講じる必要があります。
Webページの表示速度の測定は、無料のテストツールを利用して簡単に実施可能です。Googleが提供する「Lighthouse」は、ページの読み込みにかかる時間を正確に測定し、改善のための具体的な提案を行ってくれます。
ページの表示速度改善には、画像の最適化、不要なJavaScriptの削減、キャッシュの活用など、多岐にわたるアプローチがあります。
モバイルフレンドリー
Googleは、モバイルデバイスを通じた検索が増加する傾向に対応するため、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでのサイト閲覧体験も、検索順位を決定する要素に取り入れました。
Webサイトがモバイルユーザーに対応することの重要性は、ただ単に検索エンジンの評価を上げるためだけではありません。モバイルフレンドリーなサイトは、ユーザー体験を向上させ、訪問者の離脱率を減少させることにも繋がります。
そのため、レスポンシブウェブデザインの導入が推奨されます。レスポンシブデザインを採用することで、デバイスの種類に関係なく、すべてのユーザーにとって最適化された閲覧体験をしてもらうことが可能です。
コンテンツSEO対策|チェックリスト2項目
コンテンツの質という点も、検索エンジンによる評価の重要な基準の一つです。
特に、コンテンツSEO対策に関しては、ユーザーにとって有益で関連性の高い情報を提供することが検索エンジンにも評価されるため、重要視されています。
コンテンツSEO対策のチェックリストには、主に2つの項目が挙げられます。
- 検索意図を満たしているか
- E-E-A-Tを意識した内容か
コンテンツを作るときは、これら2つのチェックリストを念頭に置くとよいでしょう。
検索意図を満たしているか
検索ユーザーの検索意図を満たすかどうかは、コンテンツSEOにおいて非常に重要なポイントです。
検索エンジン(特にGoogle)は、ユーザーが求める情報を提供するWebページを高く評価します。そのため、コンテンツを作成する際には、関連キーワードなども含め、ユーザーの検索意図を徹底的に分析し、それに応える形でコンテンツを構築しましょう。
SEOライティングにおいては、単にキーワードを記事に散りばめるだけでなく、そのキーワードを検索するユーザーの背景や意図を理解し、それに基づいた価値ある情報を提供することが重要です。
また、適切に見出しを使ったり、タイトルにキーワードを含めたり、Googleの検索エンジン(クローラー)にも理解されやすい内容であることも求められます。
E-E-A-Tを意識した内容か
Googleが提唱するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の原則が、高品質なWebページを作成するための指針として重要になっています。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作には、まず専門知識を持つ人物による情報提供が求められます。専門性の高いコンテンツは、その分野の深い理解に基づいており、ユーザーにとって有益な知見や新たな視点を提供できるため、検索エンジンからも高く評価されるでしょう。
権威性は、その分野での信頼性や認知度を意味します。例えば、あるトピックについて書かれた記事が、業界の専門家や権威ある組織から引用されたり、推薦されたりすることは、その記事の権威性を高めることにつながります。
信頼性は、提供される情報の正確さやソースの信頼性に関連し、ユーザーが提示されたデータや主張を信じることができるかどうかに影響します。このため、事実に基づく情報提供、明確な出典の提示、透明性の確保が重要です。
経験は、コンテンツ作成者が実際にその分野で活動しているか、またはそのトピックについて深い理解を持っているかを示します。実体験に基づく洞察は、理論だけでは得られない豊かな情報を提供し、読者にとって価値のあるコンテンツとなります。
E-E-A-Tを高めるためには、専門家の意見や体験を積極的に取り入れ、内容の信頼性を高めることが必要です。
外部SEO対策|チェックリスト3項目
外部SEO対策は、Webサイトの外部から行うSEOに対する取り組みで、ユーザーが「リンクで紹介したい」や「共有したい」と思えるような質の高いコンテンツ作りが重要です。
このアプローチには、主に以下の3つが含まれます。
- 被リンク:外部サイトで自社サイトを紹介してもらう(リンク貼り付け)
- サイテーション:自社名、商品名などを、他サイトやSNSで言及してもらう
- SNS活用:ユーザーに被リンクやサイテーションを促す
外部SEO対策では、これらの要素を総合的に考慮し、他のユーザーやWebサイトに価値を提供することが重要です。
高品質なコンテンツの作成に加え、適切なSNS戦略を用いることで、検索エンジンからの評価を向上させることが可能になります。
被リンク
外部SEO対策の中核をなす「被リンク」は、外部のサイトから自社サイトへのリンクを指します。
被リンクの数が多いことは、検索エンジンにとって、そのWebサイトが信頼できるという重要な指標になります。そのため、質の高い被リンクを獲得することは、SEOにおける重要な戦略の一つです。
外部サイトに自社サイトへのリンクを設置してもらうためには、外部サイトにリンクしてもらえるような共有価値が高く、人々がリンクしたくなるような質の高いコンテンツを継続して作成していくことが不可欠です。
さらに、独自に調査したレポートを公開したり、新製品の発表や重要な企業活動に関するプレスリリースを配信することも、他のWebサイトやメディアからの引用やリンクを促す効果的な方法です。
サイテーション
サイテーションは、自社の名前、Webサイト、商品、またはサービスが、リンクを伴わずに他のWebサイトやSNSに言及されることを指します。
インターネット上で企業名や自社サイト、自社商品・サービスについて言及されることは、間接的に検索順位に関わるため、SEO対策において大切な役割を果たします。
サイテーションを獲得するためには、SNSを活用し、自社のブランドやサービスがオンラインで話題になるようなコンテンツを提供することが重要です。
例えば、ユーザーやターゲット層にとって興味深い記事や役立つ情報、ユニークなプロモーションなどをSNSで共有し、フォロワーや他のユーザーにも拡散してもらうことで、自然な形でサイテーションを獲得できます。
また、Webサイト上にソーシャルボタンを設置することで、記事を読んだユーザーが直接SNSでシェアすることが容易になり、サイテーションの機会が増えます。
外部SEO対策の一環として、サイテーションの獲得に向けた戦略を構築する際には、自社の情報が正確に、かつ広く伝わるように努めることが重要です。
SNSの活用
SNSの活用は、現代の外部SEO対策において欠かせない要素の一つです。
Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなどのプラットフォームは、情報の拡散速度と範囲の広さにおいて他の手段を圧倒しており、これらを駆使することで被リンクやサイテーションの獲得を促進することができます。
SNSを活用するにはまず、自社アカウントをしっかりと運用し、多くのユーザーが集まる媒体で積極的に情報発信を行うことが重要です。
また、単に自社の商品やサービスを宣伝するだけでなく、ユーザーにとって価値ある情報を提供し、彼らの興味や関心を引きつける内容を発信しましょう。
SNSの活用にあたっては、ソーシャルメディアの性質を理解し、それぞれのプラットフォームに適したコンテンツを作成することが重要です。
SEOの効果測定をするタイミング
SEOの効果測定は、施策の成果を確認するだけでなく、今後の改善点を見出すために不可欠です。
特に、以下のタイミングではSEO施策の効果判定をしておきましょう。
- サイト全体の対策を実施したとき
- 新規ページを追加したとき
- 既存ページを修正したとき
SEO対策をサイト全体にわたって実施した場合、その成果が表れるまでには数か月から1年程度の時間がかかることがあります。コアアルゴリズムのアップデートを受けて、段階的に改善が見られることもあれば、長期間にわたってじわじわと効果が現れることもあります。
新しいコンテンツやページをサイトに追加した際は、適切な検索順位に落ち着く3~6か月後に効果測定を行いましょう。
既存のページ内容を更新または改善した場合、1週間から3か月程度で影響が見られることが多いです。特に、タイトルやメタディスクリプションなどの変更は、クロール後すぐに検索結果に反映されることがあります。
効果測定には、キーワードの検索順位、オーガニック流入数、コンバージョン数などの指標が用いられます。
また、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのツールを活用することで、これらのデータを効率的に収集・分析することが可能です。
SEOの効果測定は、一度きりではなく定期的に行いましょう。
まとめ
SEO対策のチェックリストを活用することは、Webサイトを検索結果で上位表示させるために不可欠です。
そのため、内部SEO、コンテンツSEO、外部SEOで、それぞれ適切な施策が行われているかを定期的に確認し、改善点を見出すことが重要になります。
特に、検索意図を満たすコンテンツの提供、E-E-A-Tを意識した情報発信、被リンクやサイテーションの獲得といった要素は、SEOの成功に大きく影響します。
また、SEOの効果測定は、サイト全体の対策、新規ページの追加、既存ページの修正などのタイミングで行うことが理想です。
そして、定期的なチェックと改善をしていくことで、Webサイトの検索エンジンでの評価を高め、より多くのユーザーによるアクセスを獲得できるでしょう。
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