マーケティング

BtoBマーケティング戦略とは?立案から実践までの手順と代表的な手法を解説

「BtoBマーケティングに取り組んでいるものの成果が出ない」「リードは獲得できるが商談につながらない」と悩んでいませんか。

BtoBマーケティングでは、施策を実施するだけでは成果につながりません。ターゲットや目的を明確にし、適切な手法を選びながら継続的に改善することが重要です。

本記事では、BtoBマーケティング戦略の基本から立案手順、オンライン・オフライン施策の特徴、自社に合った戦略の選び方まで詳しく解説します。

BtoBマーケティング戦略とは

BtoBマーケティング戦略とは

BtoBマーケティング戦略とは、企業向けの商品やサービスを効率的に販売するために、ターゲットの選定や目標設定、施策の実行方針を体系的に設計することです。

限られた予算や人員の中で成果を最大化するためには、場当たり的な施策ではなく、戦略に基づいたマーケティング活動が欠かせません。

BtoBマーケティング戦略が重要な理由

BtoBマーケティング戦略は、限られた予算や人員で、効率よくリードや商談を獲得するための設計図です。戦略がないまま広告運用やコンテンツ制作、展示会出展などの施策を実施しても、リード獲得や商談創出につながらず、費用対効果が低下する可能性があります。

また、BtoB商材は顧客ごとに課題やニーズが異なるため、誰に何を訴求するのかを明確にすることが重要です。ターゲット企業を明確にすることで、広告やコンテンツの方向性が定まり、無駄な施策を減らせます。

近年は、営業担当者へ問い合わせる前に情報収集を完了する企業が増えています。2025年の調査では、BtoBバイヤーは購買プロセスの約61%を営業担当者へ接触する前に進めていることが明らかになっています※1。そのため、比較検討段階で選ばれるためには、戦略的なコンテンツ発信や継続的な情報提供が欠かせません。

※1 B2B Buyer Journey Definition

BtoBとBtoCのマーケティング戦略の違い

BtoBとBtoCでは、顧客の意思決定プロセスが大きく異なります。BtoCでは個人が比較的短期間で購入を決定するケースが多い一方、BtoBでは担当者だけでなく上司や部門責任者、経営層など複数人が関与して意思決定を行います。

そのため、担当者向けの情報だけでなく、決裁者が求める費用対効果や導入メリットまで訴求する必要があります。

また、BtoBは検討期間が長くなる傾向があり、すぐに受注へ結び付くケースは少なくありません。そのため、継続的な情報発信による信頼構築やリード育成が重要になります。

BtoBマーケティング戦略の立て方

BtoBマーケティング戦略の立て方

BtoBマーケティングで成果を上げるためには、施策を実行する前に戦略を明確にすることが重要です。ターゲットや目的が曖昧なままでは、リード獲得や商談創出につながりにくく、予算やリソースを無駄にしてしまう可能性があります。

ここでは、BtoBマーケティング戦略を立案する際の基本的な手順を解説します。

マーケティングの目的を明確にする

まずはマーケティング活動の目的を明確にしましょう。代表的な目的として、「認知拡大」「リード獲得」「商談創出」が挙げられます。どの目的を優先するかによって、選ぶべき施策や予算配分は大きく変わります。

例えば、新規事業や新サービスで知名度が低い場合は認知拡大が優先されます。一方で、認知はあるものの問い合わせが少ない場合はリード獲得や商談創出に注力すべきでしょう。営業部門の課題や売上目標から逆算し、マーケティングが担うべき役割を定義することが重要です。

ターゲット企業と意思決定者を定める

次に、自社がアプローチすべきターゲットを明確にします。業界や企業規模、売上高、抱えている課題などを整理し、理想的な顧客像(ICP:Ideal Customer Profile)を設定しましょう。

また、BtoBでは担当者だけでなく、部門責任者や役員、経営層など複数人が意思決定に関与します。そのため、現場担当者と決裁者の双方が求める情報を把握することが欠かせません。ターゲットを具体化することで、訴求内容や施策の精度を高められます。

顧客の検討プロセスを設計する

顧客の検討プロセスを設計する

BtoBの購買プロセスは長期化しやすいため、顧客がどのような流れで契約に至るのかを整理する必要があります。

一般的には「認知→情報収集→比較検討→問い合わせ→商談→契約」という流れで進みます。それぞれの段階で顧客が抱える疑問や課題を洗い出し、必要なコンテンツや接点を設計しましょう。

顧客の行動に合わせて導線を整備することで、離脱を防ぎながら効率的に商談へつなげることができます。

目的に合った施策を選ぶ

マーケティング戦略を立てる際は、目的に応じて適切な施策を選定することが重要です。目的と施策が一致していなければ、十分な成果を得ることは難しくなります。

例えば、認知拡大を目指す場合は、SEOやWeb広告、SNS運用、PR施策などが有効です。一方、リード獲得を重視する場合は、ホワイトペーパーやウェビナー、ランディングページ(LP)を活用し、見込み顧客の情報を取得する仕組みを整える必要があります。

また、商談創出を目的とする場合は、MA(マーケティングオートメーション)やメールマーケティング、インサイドセールスを活用しながら見込み顧客を育成し、営業活動へつなげることが重要です。

KPIを設定し実行計画に落とし込む

戦略を実行に移すためには、具体的なKPIを設定し、運用計画へ落とし込む必要があります。KPIとは目標達成に向けた進捗を測定する指標であり、リード数や商談数、受注数などが代表例です。

また、施策ごとに目標値や担当者、実施スケジュールを明確にすることで、進捗状況を把握しやすくなります。さらに、定期的に効果測定を実施し、成果や課題を分析しながら改善を繰り返す仕組みを構築することも重要です。

BtoBマーケティングは短期間で成果が出るとは限らないため、継続的な改善を前提とした運用体制を整えることで、安定した成果につなげることができます。

BtoBマーケティングの主な手法【オンライン編】

BtoBマーケティングの主な手法【オンライン編】

オンライン施策には、認知拡大に強いものやリード獲得に適したもの、商談創出を目的としたものなどさまざまな種類があります。自社の目的やターゲットに応じて適切な手法を選択し、組み合わせながら運用することが成果向上のポイントです。

手法主な目的即効性商談化への期待特徴
SEO・コンテンツマーケティング認知拡大・リード獲得中長期的に安定した集客基盤を構築できる
Web広告認知拡大・リード獲得短期間で見込み顧客へアプローチできる
ウェビナーリード獲得・商談創出専門知識を伝えながら信頼関係を築ける
ホワイトペーパーリード獲得資料ダウンロードを通じて顧客情報を取得できる
メールマーケティングリード育成継続的な情報提供で関係性を強化できる
SNSマーケティング認知拡大・ブランディング幅広い層へ情報発信しやすい
MA(マーケティングオートメーション)リード育成・商談創出顧客ごとに最適なアプローチを自動化できる

認知拡大を目的とする場合はSEOやWeb広告、SNSマーケティングが有効です。一方で、獲得したリードを商談につなげるためには、メールマーケティングやMAを活用した継続的な育成が欠かせません。ここでは、各手法の特徴や活用ポイントを詳しく解説します。

SEO・コンテンツマーケティング

SEO・コンテンツマーケティングは、検索ニーズに応える記事やコンテンツを継続的に発信し、見込み顧客との接点を増やす手法です。検索エンジン経由で自社サイトへ訪問者を集められるため、広告費に依存しない集客基盤を構築できます。

特にBtoBでは、顧客が課題解決のために情報収集を行うケースが多く、SEOは検討意欲の高い見込み顧客へアプローチしやすい施策です。そのため、中長期的にリード獲得や商談創出を強化したい企業に適しています。一方で、成果を出すためにはキーワード選定やコンテンツ設計、内部対策、導線設計など幅広い知識が求められます。

実際に、コンテンツマーケティングはBtoB企業の主要な集客施策として活用されており、調査によると76%のBtoBマーケターがリード獲得に効果があったと回答しています※2。また、83%が需要創出においてコンテンツマーケティングを有効な施策と評価しており、SEOとコンテンツ制作の重要性は年々高まっています※3。

「SEO対策の進め方がわからない」「検索順位は上がっているが問い合わせにつながらない」といった課題を抱えている場合は、SEO戦略の見直しを検討してみましょう。

トゥモローマーケティングでは、SEO戦略立案から記事制作、内部対策、CV導線の改善まで一貫して支援しています。BtoBマーケティングの成果向上を目指す企業様は、お気軽にご相談ください。

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※2 6 in 10 B2B Marketers Say Content Has Helped Them Generate Sales and Revenue - Marketing Charts

※3 Where Should Your Customer Journey Start? [Demand Generation Research]

Web広告

Web広告は、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などを活用して見込み顧客へアプローチする手法です。SEOと比較して即効性が高く、短期間で認知拡大やリード獲得を目指せる点が大きな特徴です。

また、業界や企業規模、役職などに応じてターゲティングできるため、自社サービスと親和性の高い見込み顧客へ効率的に訴求できます。広告配信後もクリック率やコンバージョン率を分析しながら改善を重ねることで、より高い成果が期待できます。

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ウェビナー

ウェビナーは、オンライン上でセミナーや勉強会を開催し、見込み顧客との接点を作る施策です。BtoBでは商品やサービスの購入前に情報収集を行う企業が多いため、専門知識やノウハウを提供することで信頼獲得につながります。

また、参加者の情報を取得できるため、リード獲得施策としても有効です。開催後に個別相談や資料提供を行うことで、商談化へつなげやすくなるでしょう。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、業界課題や解決策、ノウハウなどをまとめた資料を提供し、見込み顧客の情報を取得する施策です。比較検討段階にある顧客がダウンロードするケースが多く、購買意欲の高いリードを獲得しやすい特徴があります。

営業資料とは異なり、顧客の課題解決に役立つ情報を中心にまとめることが重要です。BtoBマーケティングにおいては、代表的なリード獲得施策の一つとして多くの企業で活用されています。

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メールマーケティング

メールマーケティングは、メールマガジンやステップメールを通じて継続的に情報提供を行う手法です。すぐに商談化しない見込み顧客に対しても定期的に接点を持てるため、関係構築やリード育成に役立ちます。

また、顧客の興味や検討段階に応じて配信内容を最適化することで、問い合わせや商談につながる可能性を高められます。中長期的なナーチャリング施策として活用されるケースが一般的です。

SNSマーケティング

SNSマーケティングは、X(旧Twitter)やLinkedIn、Facebookなどを活用して企業やサービスの認知度向上を図る手法です。BtoBでは専門情報の発信や業界動向の共有を通じて、自社の専門性をアピールできます。

また、定期的に業界情報や事例を発信することで、「この分野に強い会社」という認識を持ってもらいやすくなります。近年では採用活動やブランディング施策の一環としてSNSを活用する企業も増えています。

MA(マーケティングオートメーション)

MA(マーケティングオートメーション)は、見込み顧客の管理や育成を効率化するためのツールや仕組みを活用する手法です。資料請求やメール開封、Webサイト閲覧などの行動履歴を蓄積し、顧客ごとに最適な情報提供を自動で行えます。

また、購買意欲が高まったタイミングを可視化できるため、営業部門へ適切なタイミングで引き渡すことが可能です。リード育成の効率化だけでなく、営業活動の生産性向上や商談創出にも大きく貢献します。

BtoBマーケティングの主な手法【オフライン編】

BtoBマーケティングの主な手法【オフライン編】

デジタル化が進む現在でも、対面で顧客と接点を持つオフライン施策はBtoBマーケティングにおいて重要な役割を担っています。特に高額商材や専門性の高いサービスは、直接コミュニケーションを取ることで信頼関係を構築しやすく、商談化や受注につながりやすい傾向があります。

また、オンライン施策だけでは接触できない企業や決裁者へアプローチできる点もオフライン施策の強みです。ここでは、BtoBマーケティングで活用される代表的なオフライン手法を紹介します。

手法主な目的商談化しやすさ特徴
展示会認知拡大・リード獲得短期間で多くの見込み顧客と接点を持てる
セミナー信頼構築・商談創出専門知識を提供しながら関係性を深められる
テレマーケティング商談創出ターゲットへ直接アプローチできる
紹介営業商談創出・受注獲得信頼を前提に商談を進めやすい
DM認知拡大・アポイント獲得決裁者へ直接情報を届けられる

展示会

展示会は、短期間で多くの見込み顧客と接点を持てる代表的なオフライン施策です。来場者へ直接サービス説明やデモを行えるため、商品やサービスへの理解を深めてもらいやすい特徴があります。

また、来場者の反応をその場で確認できるため、商談化につながる有力なリードを獲得しやすい点もメリットです。ただし、展示会で名刺交換しただけでは成果につながりにくいため、開催後のフォロー体制が重要になります。

セミナー

セミナーは、対面で専門知識やノウハウを提供しながら見込み顧客との関係を構築する手法です。参加者の課題解決に役立つ情報を提供することで、自社への信頼感を高められます。

特に導入検討期間が長いBtoB商材や、高額・専門性の高いサービスとの相性が良く、商談化や受注につながりやすい施策として活用されています。

テレマーケティング

テレマーケティングは、電話を活用して見込み顧客へアプローチする手法です。新規商談の創出だけでなく、展示会や資料請求後のフォローアップ施策としても活用されています。

顧客の課題やニーズを直接ヒアリングできるため、適切な提案につなげやすい点がメリットです。一方で成果を高めるためには、ターゲット選定やトークスクリプトの設計が重要になります。

紹介営業

紹介営業は、既存顧客や取引先から新たな顧客を紹介してもらう手法です。紹介元との信頼関係があるため、初回接触時から安心感を持ってもらいやすく、商談化率や受注率が高い傾向があります。

また、広告費や集客コストを抑えながら質の高いリードを獲得できるため、多くのBtoB企業で重視されている施策の一つです。

DM

DM(ダイレクトメール)は、紙媒体を活用して企業や決裁者へ直接アプローチする施策です。メールが埋もれやすい現代においても、郵送物は手元に残りやすく、特定のターゲットへ情報を届けやすい特徴があります。

特にターゲット企業や役職を絞って送付することで、高い反応率を期待できます。展示会やセミナーへの集客、商談アポイントの獲得などを目的として活用されることが一般的です。

自社に合ったBtoBマーケティング戦略の選び方

自社に合ったBtoBマーケティング戦略の選び方

BtoBマーケティングで成果を上げるためには、流行している施策を導入するのではなく、自社の目的や課題に合った戦略を選ぶことが重要です。同じBtoB企業でも、認知度不足に悩んでいる企業と、リードは集まるものの商談化に課題を抱えている企業では、優先すべき施策が異なります。

そのため、まずは「認知拡大」「リード獲得」「商談創出」のどの段階に課題があるのかを明確にし、目的に応じた施策を選択しましょう。

目的主な課題おすすめ施策
認知拡大サービスを知られていないSEO、Web広告(バナー/動画)、SNS、PR
リード獲得問い合わせや資料請求が少ないホワイトペーパー、ウェビナー、LP制作/改善
商談創出リードが商談につながらないMA、メールマーケティング、インサイドセールス

認知拡大が目的の場合

新規顧客の獲得を目指す場合は、まず市場に自社やサービスを知ってもらうことが重要です。認知度が低い状態では、どれだけ優れた商品やサービスであっても比較検討の候補に入れることができません。

認知拡大を目的とする場合は、SEOやWeb広告、SNSマーケティング、PR施策などが有効です。ターゲットとの接触機会を増やし、自社の存在や強みを継続的に発信することで、将来的なリード獲得や商談創出につながります。

リード獲得が目的の場合

自社サイトへのアクセスはあるものの問い合わせにつながっていない場合は、リード獲得施策の強化が必要です。リード獲得では、見込み顧客の情報を取得できる仕組みづくりが重要になります。

具体的には、ホワイトペーパーやウェビナー、ランディングページ(LP)などを活用し、資料請求やセミナー申し込みにつなげる施策が効果的です。顧客にとって価値のある情報を提供しながら、継続的に見込み顧客を獲得していきましょう。

商談創出が目的の場合

リードは獲得できているものの商談や受注につながらない場合は、顧客育成(ナーチャリング)に注力する必要があります。BtoBは検討期間が長いため、すぐに営業をかけるだけでは成果につながらないケースも少なくありません。

そのため、MAやメールマーケティング、インサイドセールスを活用し、顧客の検討状況に応じた情報提供を行うことが重要です。また、マーケティング部門と営業部門が連携し、商談化しやすいタイミングでアプローチする体制を整えることで、受注率の向上が期待できます。

戦略と実践を連動させることが成功のポイント

戦略と実践を連動させることが成功のポイント

BtoBマーケティングは、戦略だけを作っても成果は生まれません。反対に、戦略がないまま施策を実施しても、思うようなリード獲得や商談創出につながらないケースが少なくありません。

「SEOをやれば成果が出る」「広告を出せば問い合わせが増える」というものではありません。まずは自社が認知不足なのか、リード不足なのか、商談不足なのかを整理し、課題に合った施策を選ぶことが重要です。

とはいえ、SEOや広告運用、コンテンツ制作、リード育成などを自社だけで進めるのは簡単ではありません。戦略設計から施策の実行、効果検証までを継続的に進めるには、専門的な知見や運用体制が必要になります。

そのため、社内に十分なノウハウやリソースがない場合は、外部パートナーを活用するのも有効な選択肢です。自社の課題を整理したうえで、必要な施策を優先順位づけして進められるため、BtoBマーケティングの成果改善につなげやすくなります。

トゥモローマーケティングでは、BtoB企業のマーケティング戦略設計から、SEO・広告運用・コンテンツ制作・リード獲得施策まで一貫して支援しています。BtoBマーケティングの進め方に課題を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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BtoBマーケティングの成果をさらに高めたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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