内部リンクとは?SEOに効果のある貼り方や設置場所などを解説
SEOに強いサイトやコンテンツを作るには、内部リンクの設置は欠かせません。
しかし、内部リンクという言葉を聞いたことはあるものの、その効果や設置方法を知らないがゆえに放置しているケースもあります。
また、内部リンク施策をしていないというだけで、ユーザーや検索エンジンから評価される機会を損失してしまう可能性もあるでしょう。
そこで本記事では、内部リンクの効果やメリット、適切な設置箇所、正しい設置方法などについて解説します。
Contents
内部リンクとは?
内部リンクとは、同一Webサイト内の「ページ同士をつなぐリンク」のことを指します。
内部リンクを設置することにより、ユーザーがサイト内を回遊しやすくなり、検索エンジンのクローラーもサイト内を巡回しやすくなります。これらの点から、ユーザーの利便性やSEO対策としても内部リンクは重要な施策の1つです。
一方、他のサイトからリンクされる「外部リンク」とは効果が異なります。
内部リンクの効果的な活用はSEO対策の基本であり、自社のWebサイト戦略には欠かせない施策です。
内部リンクと外部リンクの違い
内部リンクと外部リンクには、その性質や目的において明確な違いがあります。
先ほども触れましたが、内部リンクとは「同一ドメイン内(同一Webサイト内)」で他のページに対して設置するリンクのことです。これに対して、外部リンクは「自社サイトと他の異なるドメインのサイト」を繋ぐリンクになります。
外部リンクは、他のサイトからの信頼を示す指標となり、SEOにおいて非常に重要です。高品質な外部リンクを多く獲得することで、検索エンジンからの評価が向上し、自サイトの検索順位が上がる可能性が高まります。
これは、他サイトからのリンクが、そのサイトが有益で信頼できる情報を提供している証拠とみなされるためです。
また、外部リンクには「被リンク(他のサイトから自サイトへのリンク)」と「発リンク(自サイトから他のサイトへのリンク)」があり、とくにます。被リンクはSEO効果が高く、被リンクを獲得する方法を知っておくことは、SEO施策に欠かせません。
被リンク獲得については、こちらの「SEOの被リンク獲得方法とは?効果や7つのポイントを紹介」をご参照ください。
一方、内部リンクにもSEO効果やメリットがいくつかあるので、ここから解説していきます。
内部リンクによる4つのSEO効果とメリット
Webサイトやページ内に内部リンクを設置することで、以下のようなSEO効果やメリットが得られます。
- ユーザーの利便性が良くなる
- クローラーが巡回しやすくなる
- サイト内の回遊性や滞在時間がアップする
- 検索エンジンからの評価が高まる
内部リンクを活用することで、Webサイトの評価やパフォーマンスを向上させることができるでしょう。
ユーザーの利便性が良くなる
内部リンクを適切に配置することで、ユーザーは必要な情報に素早くアクセスできるようになります。
例えば、関連する記事や詳細情報に関するリンクを貼ることで、ユーザーは一度の訪問で複数の情報を得ることができます。この結果、ユーザーはわざわざ別のキーワードで再検索する手間が省け、自社サイト内で問題を解決できる可能性が高まるでしょう。
さらに、ユーザーがサイト内で情報を探しやすくなることで、直帰率が低下し、サイトの滞在時間が延びることが期待できます。これはユーザーの利便性向上に繋がるとともに、検索エンジンからの評価も高まります。
特に、商品ページやサービス紹介ページに関連するブログ記事やFAQページへのリンクを設置することで、ユーザーが疑問を解消しやすくなると同時に、コンバージョン率の向上にも繋がります。
クローラーが巡回しやすくなる
クローラーとは、検索エンジンがWebサイトを巡回し、その内容を収集してデータベースに登録するプログラムのことです。
適切に内部リンクを設置することで、このクローラーがサイト内のページを効率的に巡回できるようになります。クローラーがスムーズにサイト内を巡回できると、ページのインデックス(検索エンジンにページ情報が登録されること)が早まり、検索エンジンのデータベースに登録されるスピードが向上します。
また、Webサイトの内部リンクを最適化することは、クローラーがサイトの構造を理解しやすくするためにも重要です。リンクが適切に配置されていると、クローラーはサイト内の全てのページにアクセスしやすくなり、情報を漏れなく収集できます。
サイト内の回遊性や滞在時間がアップする
内部リンクを効果的に配置できれば、ユーザーのサイト内回遊性や滞在時間を大幅にアップさせることができます。これは、ユーザーがリンクを辿って関連する記事を次々と読むことで、サイト内に長く留まることができるためです。
内部リンクが適切に整理されていると、ユーザーは興味のある情報をスムーズに見つけることができ、サイト内の他の情報も見てみたいという意欲が高まります。
これにより、サイトの直帰率や離脱率が低下し、ユーザーの滞在時間が増加します。
検索エンジンからの評価が高まる
関連性が高いページ同士を適切に内部リンクで繋ぐことで、ユーザーがサイト内で複数のページを閲覧したり、画面をスクロールしたり、テキストリンクをクリックするなどのアクションを起こしてくれるでしょう。
これらのユーザー行動は、検索エンジンに対してサイトの価値を示す重要な指標となるため、検索順位の向上にも繋がります。
検索エンジンからの評価を高めるためには、クローラーの巡回しやすさ、ユーザーの利便性などを考慮しつつ、戦略的に内部リンクを設置することが重要です。
内部リンクの5つの設置場所
内部リンクは、サイト内の様々な箇所に設置することで、ユーザーの利便性を向上させられます。主要な設置場所は、以下の5つです。
- パンくずリスト
- グローバルナビ
- サイド・フッター
- サイトマップ
- コンテンツ内
ユーザーにとって価値のある情報を提供しつつ、検索エンジンからの評価を得るために、内部リンクの最適化を行いましょう。
パンくずリスト
パンくずリストは、ユーザーが現在閲覧しているページがサイト内のどの位置にあるかを示すナビゲーションツールです。通常「HOME>カテゴリ>記事のタイトル」という形式で表示され、ユーザーがサイト内の構造を一目で理解できます。
パンくずリストがあることで、ユーザーは簡単に上位ページや関連するカテゴリページに戻ることができ、サイト内の回遊性が向上します。
また、パンくずリストは、ユーザーに対してサイト内での現在位置を明確に示すだけでなく、クローラーにも有効です。クローラーはパンくずリストをたどることで、サイトの階層構造を理解しやすくなります。
グローバルナビ
グローバルナビゲーションは、通常、サイトのヘッダー部分に設置され全ページに共通して表示されるメニューバーで、サイトのコンテンツをカテゴリごとに分けて表示することが一般的です。
例えば「ホーム」「サービス」「製品」「お問い合わせ」といった主要なカテゴリをグローバルナビに配置することで、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるようになります。
ページ数が多いサイトであれば設置すべきものであり、ユーザーの利便性に大きく関わります。
サイド・フッター
サイドバーやフッターも、サイト内の関連ページや重要なページを表示するための主要な場所です。メインコンテンツの横やページの下部に配置されるこれらのエリアに内部リンクを設置することで、ユーザーは必要な情報に迅速にアクセスでき、サイト内の回遊率も向上します。
サイドバーには、人気記事、カテゴリ、最新記事、などのリンクを配置することが一般的です。
フッターは、全ページで共通して表示されるため、サイト全体のナビゲーションを補完する役割を果たします。フッターには、サイトマップ、プライバシーポリシー、連絡先情報、主要カテゴリへのリンクなどを配置すると効果的です。
サイトマップ
サイトマップは、ウェブサイト全体の構成を一覧にしたページであり、ユーザーと検索エンジンの双方にとって重要なナビゲーションツールです。
サイトマップには、サイト内のすべてのページへのリンクが含まれており、ユーザーが必要な情報を迅速に見つける手助けをします。また、サイトマップは検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回するためにも有効です。
クローラーはサイトマップを参照することで、全てのページを漏れなくインデックスできるため、新しいページや更新されたコンテンツが迅速に検索結果に反映されるようになります。
また、HTML形式のサイトマップは、ユーザー向けのナビゲーションツールとして機能し、XML形式のサイトマップは検索エンジン向けに特化しています。
両方の形式を用意することで、ユーザーと検索エンジンの両方に対応し、SEO効果を最大限に引き出すことが可能です。
コンテンツ内
コンテンツ内にも内部リンクを設置することは、ユーザーの利便性を高め、SEO効果を向上させるために重要です。文章中にアンカーテキストを使用して、関連する記事へのリンクを自然に挿入することで、ユーザーは興味を持った情報にスムーズにアクセスできます。
また、見出しの最後やコンテンツの最後にリンクカードを設置する方法もあります。リンクカードは視覚的に目立つため、ユーザーのクリック率が高まりやすいです。
コンテンツ内にアンカーテキストやリンクカードといった方法で内部リンクを設置することで、ユーザーの滞在時間が長くなり、直帰率も低下するという効果が期待できます。
内部リンクの貼り方5つのポイント
内部リンクを正しく設置すれば、SEO効果を最大化できます。単にURLを貼るだけではなく、以下の5つのポイントに注意しましょう。
- 関連性の高いページ同士を繋ぐ
- アンカーテキストにキーワードを入れる
- 文章中に自然な流れで貼る
- 重要なページにはリンクを集中させる
- 正規のURLをリンクとして設定する
これらのポイントを意識して内部リンクを設置してください。
関連性の高いページ同士を繋ぐ
内部リンクを設置する際、ページ間の関連性を考慮することが重要です。関連テーマのコンテンツを相互にリンクすることで、ユーザーは必要とする情報を効率よく探し出せるようになります。
関連性の高い内部リンクは、検索エンジンからの評価にも繋がります。検索エンジンは、リンクが設置されたページ同士の関連性を評価基準の一つとして考慮するため、内部リンクが適切に設置されていると、サイト全体のSEO効果が向上します。
また、関連性のあるページ同士をリンクすることで、クローラーが効率的にサイト内を巡回でき、全てのページが正しくインデックスされやすくなります。
アンカーテキストにキーワードを入れる
コンテンツ内にアンカーテキストで内部リンクを設置する場合、テキストに適切なキーワードを含めることでSEO効果が高まります。
アンカーテキストとは、以下の青い部分で表示された文字列のことです。
内部リンクは、SEOに強い記事を制作するポイントの1つです。 |
このアンカーテキスト部分にリンク先コンテンツの主要なキーワードを含めることで、検索エンジンはリンク先ページの内容をより正確に把握できるようになります。
さらに、アンカーテキストとリンク先ページの内容が一致していることも重要です。ユーザーがクリックした後に、期待した情報にアクセスできないと、ユーザーからの信頼度は低下してしまいます。
文章中に自然な流れで貼る
コンテンツ内に内部リンクを設置する際は、文章の流れに沿った自然な形でアンカーテキストにすることも重要です。
文脈を無視した形でアンカーテキストを挿入しても、ユーザーにとって不自然なものとなり、クリックされにくくなります。さらに、検索エンジンからペナルティを受けるリスクもあります。
あくまでも、文章の中で自然な流れを保ちながらアンカーテキストを設置することが大切で、それによりユーザーはリンク先の内容を予測しやすくなり、クリック率も向上します。
重要なページにはリンクを集中させる
内部リンクを効果的に活用するには、サイト内で特に重要なページにリンクを集中させることもポイントです。
例えば、コンバージョンにつながる商品ページや、アクセスを集めたい記事などに対して、他の関連ページから積極的にリンクを設置します。
多くの記事で内部リンクとして設定されたページは、クローラーの巡回頻度も高まり検索エンジンからの評価も向上しやすくなります。
また、読んでもらいたいページや記事を、サイト内の複数の別記事に内部リンクとして設置することで、ユーザーに読んでもらえる確率も高くなるでしょう。
例えば、同じカテゴリーの製品やサービスに関するページを相互にリンクすることで、サイトの売上アップにも繋がる可能性があります。
ただし、不自然な形で大量に内部リンクを設置することは、Googleから「検索順位を操作しようとする行為」と受け取られる可能性もあるため、内部リンクの貼り過ぎには注意しましょう。
正規のURLをリンクとして設定する
内部リンクを設置する際、正規のURLを使用することが非常に重要です。
例えば、http://とhttps://、wwwありとwwwなし、index.htmlの有無など、一部分が異なっただけのURLだと、オンライン上では同一ページが表示されます。
しかし、検索エンジンは一部異なったURL形式だと別々のページと認識する可能性があるため、ページの評価が分散してしまいます。
そのため、内部リンクとして設置するURLは、設置するページ全てで同じURLになるよう注意しましょう。
まとめ 内部リンク施策でも高品質なコンテンツが重要
内部リンクを正しく設置しても、コンテンツ自体の質が低ければ、ユーザーや検索エンジンからの評価は高まりません。
内部リンクの効果を最大化するためには、ユーザーのニーズや検索意図を満たす高品質なコンテンツを作ることが不可欠で、高品質でSEOに強い記事を制作する「コンテンツSEO」は、SEO対策における重要な施策の1つです。
さらに、検索エンジンも質の高いコンテンツについては高く評価をするため、内部リンクによって繋がったページの評価も高まるといった効果があります。
高品質なコンテンツを作りつつ、適切な内部リンク施策によってSEO効果をより高めましょう。
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