【担当者必見】オウンドメディアのSEO対策に欠かせない10個のポイントを解説
企業の情報発信ツールとして、自社のオウンドメディアを活用するケースが増えてきています。
しかし、オウンドメディアを立ち上げて情報発信をするだけでは、そのメリットを最大限に享受することができません。なぜなら、オウンドメディアには「SEO対策」が必要だからです。
そこで本記事では、SEO対策のポイント、具体的な実施方法などについて解説していきます。
Contents
オウンドメディアになぜSEOが必要か?4つのメリット
オウンドメディアとは、自社で保有・運営するメディアの総称です。これには企業が独自に管理するブログやサイト、ソーシャルメディアのアカウントなどが含まれます。
なお、本記事ではオウンドメディアを「自社のウェブサイトやホームページに限定した形」でお伝えします。あらかじめご了承ください。
オウンドメディアは企業のブランド認知や顧客との関係構築において重要な役割を担いますが、検索上位に表示されなければ、思ったような効果を得ることはできません。
そのため、SEO対策を実施することで、オウンドメディアのコンテンツは検索結果より高い順位に表示されるようになり、以下のようなメリットが得られます。
- 安定的なアクセスが期待できる
- 広告に比べて費用対効果が高い
- 多くの人に見てもらうことができる
- リード獲得の手段となる
オウンドメディアにSEO対策を実施することで、単なる情報発信のチャネルではなく、企業の成長を支える重要なツールとなります。
安定的なアクセスが期待できる
オウンドメディアの大きなメリットの1つは、継続して安定的なアクセスを期待できることです。
SEO対策をして自社サイトが検索結果の上位に表示されるようになると、ユーザーが継続的にアクセスするようになります。その結果、広告以外の集客チャネルとしても活用できるでしょう。
また、オウンドメディアで公開した記事は、長期的な効果も期待できます。たとえ新しい記事の更新頻度が低くても、過去の記事が検索結果の上位に表示され続ける限り、継続的にアクセスを集めることが可能です。
このように、オウンドメディアはSEO対策を通じて、長期的かつ安定した集客基盤を構築するための有効な手段にもなります。
広告に比べて費用対効果が高い
広告費に比べて費用対効果が高くなる点も、オウンドメディアでSEO対策をするメリットです。
SEOを適切に実施すると検索結果の上位に表示されやすくなるため、検索ユーザーからのアクセスが自然と増えます。オウンドメディアを活用すれば、広告費を抑えながら集客することも可能となるでしょう。
長期的な視点で捉えると、顧客獲得単価を大幅に減らすことができます。
また、オウンドメディアから安定してアクセスを集められるようになると、短期的なキャンペーンへ依存することも減るため、広告費の削減にも役立ちます。
オウンドメディアのSEO対策を継続的に取り組むことで、広告費を最小限に抑えつつ、効率良く集客ができるようになるでしょう。
多くの人に見てもらうことができる
オウンドメディアの記事が上位表示されるようになると、多くの検索ユーザーの目に触れるようになります。
つまり、オウンドメディアにSEO対策をすることで、自社をまだ知らない人たちにもアプローチできる可能性が広がります。日本全国だけでなく、世界中から顧客を獲得できるチャンスとなるでしょう。
また、自社のブランド、商品、サービスに関連するキーワードで上位表示されるようになれば、より多くの見込み客へアプローチすることができ、顧客獲得や売り上げアップにも繋がります。
リード獲得の手段となる
オウンドメディアを上位表示させることができれば、リード獲得の強力な手段となり得ます。
具体的には、検索エンジンからのアクセスを増やし、見込み客に対して有益な情報を発信することで、資料請求や問い合わせに繋げます。
そのためには、ターゲットを決めて質の高い情報を発信することが大切です。
記事を読んだ上で、自社のこと、あるいは自社の商品やサービスなどに興味を持たせることができれば、リード獲得はそれほど難しくありません。
オウンドメディアを通じたリード獲得方法は、非常に低コストであることも大きなメリットです。
オウンドメディアSEOに欠かせない4つの視点
オウンドメディアでSEO対策をするために「ユーザー体験」を意識することは欠かせません。
そのために、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- E-E-A-Tを意識したコンテンツ作り
- スマホやタブレットでの見やすさ
- サイト内の導線をスムーズに
- 画像や動画なども取り入れる
これら4つのポイントを考慮しながら、オウンドメディアを運営していくことが大切です。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ作り
オウンドメディアのSEO対策において、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識したコンテンツ作りはとても重要です。
E-E-A-Tは、Googleが良質なウェブサイトを評価する基準にもなっています。
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
経験 (Experience) | 実際の経験や実績に基づいていること | レビュー、体験談、自社事例 |
専門性 (Expertise) | トピックに対する深い知識や経験があること | 医師による医学的情報 |
権威性 (Authoritativeness) | 作成者やサイトが信頼される情報源として認知されていること | 料理研究家によるレシピ記事 |
信頼性 (Trustworthiness) | 情報が正確で、信頼できるものであること | 運営者情報の明記、公的資料の引用 |
この中でも、Googleが特に重視しているのは「信頼性」で、オウンドメディアでは正確かつ誠実な情報発信が求められます。
スマホやタブレットでの見やすさ
スマホやタブレットでの見やすさも、オウンドメディアのSEO対策には欠かせないポイントです。
現在、スマートフォンの保有率は非常に高く、ユーザーの多くがモバイル端末を使用して検索をしています。そのため、モバイルユーザーの利便性を考慮しないと、検索順位の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。
モバイルフレンドリーであるかどうかは、Googleサーチコンソールや「Lighthouse」を使用して確認することができます。これらのツールを活用し、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末での見やすさを改善することも重要です。
サイト内の導線をスムーズに
オウンドメディア内の導線をスムーズにすることは、ユーザーの利便性に直接関わる重要なポイントです。
例えば、トップページ、記事内などに、内部リンクを設置しておけば、ユーザーが求める情報へスムーズにアクセスすることができます。
また、ポップアップ表示やおすすめ記事の提示、関連ページへのリンクを活用することで、ユーザーのサイト滞在時間が延び、離脱率の低下も期待できます。
ウェブサイト内におけるユーザーの回遊率を高めることができれば、SEOへの効果だけでなく、コンバージョン率を高めることにも繋がるでしょう。
画像や動画なども取り入れる
ユーザー体験を高めるという視点からも、記事の中に「画像」や「動画」などの視覚的要素を取り入れることもポイントです。
文字だけの記事では、ユーザーの理解や関心を引き付けるのに限界があります。文章の中に適切な画像や動画を組み合わせることで、情報がより明確に伝わり、ユーザーの満足度を高めることができるでしょう。
例えば、製品の使い方を説明する記事であれば、実際の使用シーンを撮影した画像や動画を挿入することで、文章だけでは伝えきれない細かなニュアンスを読者に伝えることが可能です。
また、YouTubeなどの動画プラットフォームを活用し、関連性の高い動画コンテンツを記事内に埋め込むことで、ユーザーの滞在時間を延ばし、理解度を深めることにも繋がります。
ただし、画像や動画を使用する際は、ページの読み込み速度に影響を与えないよう、ファイルサイズの最適化や適切なフォーマットの選択が必要不可欠です。
【早見表付き】3つの観点から見るSEO対策一覧
オウンドメディアのSEO対策は、主にテクニカルSEO(内部SEO)、コンテンツSEO、外部SEOの3つに大別できます。
また、それぞれのSEO対策は多岐にわたり、定期的に継続して対策する必要があるため、リスト化しておくと便利です。
テクニカルSEO(内部SEO)
|
・タイトルやディスクリプションの最適化 |
コンテンツSEO
|
・検索意図を満たすコンテンツ作り
・E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識した内容 |
外部SEO
|
・被リンクの獲得
・サイテーション(引用)の利用 ・SNSの活用 |
これらの対策を定期的に見直しつつ、継続して改善していくことは、オウンドメディアのSEO対策として欠かせません。
テクニカルSEO(内部SEO)
テクニカルSEOは、ウェブサイトの技術的な側面を最適化することで、検索エンジンからの評価を高めるための施策です。
テクニカルSEOは、主に以下の7項目が挙げられます。
項目
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説明
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タイトルとディスクリプション
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魅力的で関連性の高いタイトルとディスクリプションを設定し、クリック率を向上させる
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強調スニペット
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質の高いコンテンツを提供し、検索結果で目立つ位置に表示されるようにする
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内部リンク
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関連するページ同士をリンクでつなぎ、ユーザーの回遊を促す
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サイトマップ
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サイトの構造を検索エンジンに正確に伝えるために、XMLサイトマップを作成する
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https化(SSL対応)
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サイトのセキュリティを強化し、ユーザーと検索エンジンからの信頼を獲得する
|
ページの表示速度
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画像の圧縮やキャッシュの利用などでページの読み込み速度を最適化する
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モバイルフレンドリー
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スマートフォンやタブレットでの表示を最適化し、ユーザー体験を向上させる
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これらの施策をすることで、検索エンジンにウェブサイトの内容を正確に理解させることができます。
コンテンツSEO
コンテンツSEOでは、ユーザーにとって「価値ある内容を伝える」ことに重点をおきます。
そのために、まずは検索ユーザーの意図を理解して、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識したコンテンツ作りが重要です。
Googleなどの検索エンジンは、ユーザーが求める情報を提供しているウェブページを高く評価します。ユーザーの検索意図に合った有益な情報を発信することで、検索エンジンからの評価を高めることができます。
また、専門家の意見や体験談を積極的に取り入れ、情報の信頼性を高めることもポイントです。Googleはコンテンツの信頼性という部分を重視しているため、ユーザーの信頼を得るだけでなく、検索エンジンからも高評価を受けられるでしょう。
コンテンツSEOに取り組む際は、常にユーザーファーストの視点を持ち、質の高い情報を発信し続けることが大切です。
外部SEO
外部SEOは、自社のオウンドメディアの外部から行うSEO対策です。主に「被リンク」と「サイテーション」が重要なポイントになります。
被リンク | 他のサイトから自社サイトへのリンク |
サイテーション | 自社名やウェブサイト、商品、サービスが、リンクなしに他のサイトやSNSで言及されること |
被リンクは数が多いことも大切ですが、リンクの質も重要です。
検索エンジンからの評価が高いサイトで、自社サイトや自社コンテンツがリンク付きで紹介されるよう質の高い情報を発信しましょう。
また、リンク付きでなくても自社の名前やサイト名が言及される(サイテーション)ことも、検索エンジンから評価されるためのポイントです。
SNSを活用することでサイテーションの獲得を促進できるため、自社のオウンドメディアとともに自社SNSの運用も強化しましょう。
テクニカルSEO、コンテンツSEO、外部SEOの各施策について「SEOのチェックリストをプロが徹底解説!実践方法やタイミングなども紹介」で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
今後のオウンドメディアSEOのポイント3選
2024年以降のオウンドメディアSEOでは、以下の3つのポイントがさらに重要になります。
- 音声検索を意識したコンテンツ制作
- 動画コンテンツに対するSEO対策
- 検索意図に合わせたコンテンツ制作
オウンドメディアのSEO対策では、常に最新のトレンドを把握し、ユーザーの行動変化に適応していくことが求められます。
これら3つのポイントについて、ここから解説していきます。
音声検索への対応
スマートスピーカーやスマートフォンが普及したことにより、音声で検索することが日常的になりつつあります。
そのため、SEO対策においても「音声検索への対応」が必須です。
音声検索では、ユーザーがより細かな情報を求める傾向が強く、質問形式の検索が多くなります。そのため、自然な言い回しで質問に答えるコンテンツ作りが必要となります。
また、音声検索においてもユーザーの検索意図に合わせた内容にすることが、重要なSEO対策となります。これは、通常のSEO対策と共通です。
音声検索への対応は、今後のSEO対策において欠かせないポイントであり、音声による検索を念頭に置きながら、ユーザーが求めているコンテンツを作っていきましょう。
動画SEOへの対策
オウンドメディアに動画コンテンツを活用する企業も増えてきており、とりわけYouTubeによる情報発信はもはや一般的です。
そして、近年ではユーザーが検索機能を使って動画コンテンツを探すケースが増えています。そのため、動画コンテンツで発信するときも、SEO対策をすることで露出を高めることができるでしょう。
例えば、YouTubeに投稿する動画の以下の箇所に、キーワードを含めるなどのSEO対策をします。
- タイトル
- 説明文
- タグ
このように簡単なSEO対策をするだけでも、YouTube内の検索結果はもちろん、Googleの検索結果にも表示されるようになります。
YouTubeのSEO対策について「【YouTubeの最新SEO対策】再生数が伸びるコツとは?4つのポイントを解説」で詳しく解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
検索意図の深い理解
検索意図の理解とは、ユーザーが「何を知りたくて検索したのか」を把握することです。
検索意図をより深く理解することができれば、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を意識した高品質のコンテンツが作れるようになります。
また、ユーザーが求める情報を的確に発信することで、ユーザーの満足度が高まり、検索エンジンからの評価もアップするでしょう。
このように、ユーザーの検索意図をしっかりと理解した上で、ユーザーが求めるコンテンツを作成すれば、SEO効果を最大限に引き出すことができます。
そのため、オウンドメディアのSEO対策では、ユーザーの背景にある関心ごとや悩みを深く掘り下げ、検索意図に沿ったコンテンツ作りが求められます。
SEO対策は継続して実施することが大切
オウンドメディアのSEO対策は、一度でも実施してしまえば終わりではなく、継続的に取り組むことが重要です。これは、検索エンジンのアルゴリズムが頻繁に更新されるため、常に最新のSEOトレンドに対応していく必要があるからです。
また、競合他社も同様にSEO対策を進めているため、検索順位を向上させるためには競合サイトの分析とSEOへの継続的な取り組みが必要になります。
さらに、ユーザーのニーズや行動も時間とともに変化するため、定期的にコンテンツの見直しや更新を行うことも大切です。
このように、オウンドメディアのSEO対策を継続して実施することで、長期的なSEO効果を得ることができます。
自社でのSEO対策の実施が難しい場合は、SEOマーケティングの専門会社に依頼するのも1つの方法です。SEOの専門知識と経験を持つ業者に委託することで、効率的かつ効果的なSEO対策を行うことができるでしょう。
当社、トゥモローマーケティング株式会社では「オウンドメディアのSEO戦略」や「SEOコンテンツ制作」などの支援をしています。SEO施策に関する無料相談も承っております。